岩角山とは

岩角山(いわつのさん)は天台宗総本山比叡山延暦寺の直末寺で、正式には”和田山常光院岩角寺(わでんさんじょうこういんがんかくじ)”と言います。しかし古くから「岩角山」という俗称で親しまれ、その名で知られて来ました。

開山は人皇55代 文徳天皇 の御代、仁寿元年(西暦851年)。天台宗第3祖慈覚大師が開基された霊場です。山中に点在する露出した岩石には、それぞれに即した名が付けられ、その岩肌には江戸時代に西国より移し線刻された西国霊場33ヵ所の観世音や菩薩、天王、天神などの808躯が刻まれています。また、山頂からの眺望は素晴らしく、南に那須連峰や安達太良山を一望に、北は吾妻の山脈が見渡せる、真に俗塵を離れた仙境です。そして岩角山の清浄な空気は訪れる方の心を清々しいものとしてくれます。

岩角寺は昭和47年天台宗総本山比叡山延暦寺より「一隅を照らす運動」の修練道場として第一番目の指定を受けました。ここでは会社員・学生・一般信徒等が精神修養のため座禅(止観)を組んだり、写経を行い厳しく自己を磨いております。また山内は身体の鍛錬道場としても利用されております。

※昭和30年 毘沙門天王とその脇侍-善尼師童子と吉祥天女が福島県重要文化財に、また全山が名勝天然記念物に指定されています。

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